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株主・投資家の皆さま

社長メッセージ

株主のみなさまへ


 株主のみなさまには、平素より当社の事業運営につきまして格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。
 先の平成28年熊本地震により被災されましたみなさまには、心からお見舞い申しあげます。
 当社は、このたびの地震により被害を受けた熊本地区の都市ガス復旧作業に全力で取り組んでまいりました。この間、みなさまにはご心配とご不便をお掛けいたしましたが、全国のガス事業者のご支援をいただきながら、当初の予定より早期に復旧を果たすことができました。復旧作業に際しまして、株主のみなさまをはじめとする関係各位から賜りましたご支援とご協力に対しまして、厚く御礼申しあげます。
 さて、当社第123期事業年度(平成27年4月1日〜平成28年3月31日)における事業の概況についてご報告申しあげます。
 エネルギー業界は、電気事業に続き平成29年にはガス事業においても小売りの全面自由化が実施される見通しとなり、既に業界や地域の垣根を越えた激しい競争が始まっています。
 このような状況の中、当社グループにおきましても、ガスと電気を一体的にお届けすることで、お客さまの利便性や経済性の向上に貢献し、さらなる関係の深化を図ることを目的として、本年4月より低圧のお客さま向けに電気の販売を開始いたしました。
 当社グループは、エネルギーの自由化という極めて大きな事業環境の変化をひとつの成長の機会と捉え、これまで以上にお客さまの視点に立った事業を展開するとともに、今後ともお客さまから選ばれ成長し続けるために、グループの総力を結集し、以下の経営課題について着実に対応してまいります。

1. 天然ガスの普及拡大

 天然ガス供給能力の大幅な向上や大型LNG船導入による原料調達の効率化など、当社グループが所有する「ひびきLNG基地」の優位性を最大限に活用し、未開拓需要の掘り起こしを確実に進め天然ガスの一層の普及拡大を図ってまいります。また、従来のエネルギー供給に加え、お客さまのニーズに適う付加価値サービスの提供等を通じてお客さまとのつながりを強め、さらなる関係の深化に努めてまいります。
 業務用分野に関しましては、産業用需要を中心として、重油などの燃料を使用されているお客さまに対して天然ガスの省エネ性、環境性、経済性などを総合的に提案していくとともに、ガス導管網が未整備の地区においてもLNGタンクローリによる供給を通じて、需要の獲得に積極的に取り組んでまいります。また、設備の設置・運転・保守等に係るお客さまのご要望にワンストップでお応えするエネルギーサービスを推進するなど、業種・業態に応じた専門性の高いソリューション営業を展開するとともに、ガス空調や天然ガスコージェネレーションシステムをはじめとした最適なエネルギーシステムの提案を強化してまいります。
 家庭用分野に関しましては、昨年11月に開始したお客さまの暮らしに関するお困りごとやお悩みを解決する「ヒナタくらしサービス」を推進するとともに、生活に不可欠なガスと電気を一体的にお届けしていくなど、お客さまとの全ての接点機会において、サービスの一層の品質向上に努めてまいります。また、優れたエネルギー効率を発揮し、省エネ・省CO2対策等にも貢献する家庭用燃料電池「エネファーム」をはじめとした環境貢献型機器などのさらなる普及拡大に取り組んでまいります。

2. 企業体質の変革

 エネルギーの自由化をはじめ、事業環境の変化に適切かつ迅速に対応できる強靭な事業基盤を実現するため、経営資源の選択と集中による最適化を図るなど、収益性や生産性をより高める取組みにより、企業体質の変革を図ってまいります。
 具体的には、業務用分野を中心とした天然ガスの新たな需要拡大とともに、ひびきLNG基地をはじめとする主要設備の効率的な運用、設備投資や諸経費投下の効果的実施など、収益性の向上を目指してまいります。
 また、強化すべき事業領域への要員の重点配分や組織の見直しなど、機能的・効率的な体制の構築を図るとともに、業務の変革を推進できる柔軟で多様な発想・価値観を持つ人材の育成や、人材・組織の活性化を目指した人材活用の推進、さらには技術・技能の向上と確実な継承が行える仕組みの整備などを通じて生産性の向上に努めてまいります。

3. 天然ガス安定供給体制の確立

 お客さまに安心して天然ガスをご使用いただくため、現在建設中の九州北部幹線をはじめ、ひびきLNG基地を中核とした強固なガス生産供給基盤の整備を行います。
 また、エネルギー供給事業を中心に事業展開している当社グループにとって、事業の前提である保安の確保については、ガス生産設備及び供給設備の災害対策やセキュリティの向上、お客さま設備の安全対策を確実に実施していくことで、ガスの製造からお客さまにご使用いただくまでの全ての段階において、安全性を一層高める取組みを強化してまいります。

4. グループ事業の強化

 当社グループが持続的に成長していくために、グループの強みと経営資源を最大限に活かした事業を展開し、グループとしての収益性向上に努めてまいります。
 また、引き続き天然ガスを軸にエネルギー供給事業を推進するとともに、エネルギーと親和性の高い暮らしに関わる事業の拡充などを通して、グループとしての企業価値の最大化に取り組んでまいります。

 以上の経営課題への着実な対処により、事業の健全な発展に邁進するとともに、株主のみなさまやお客さまからの信頼にお応えし、地域社会とともに発展していく総合エネルギーサービス企業を志向してまいる所存であります。

 株主のみなさまには、格別のご理解を賜りますとともに、今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻をお願い申しあげます。

平成28年6月

代表取締役社長 酒見 俊夫